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2015年6月26日(金)第75期 定時株主総会 質疑応答

6月26日に任天堂の株主総会が行われ、質疑応答が公開されています。
例によって岩田社長のお話はとても長いので、簡単にまとめてみました。
※正確な内容については、任天堂公式サイトの内容を確認ください。


Q1. DL版の価格
Q.  パッケージ版よりもDL版の実売価格が高くなっているのは何故か。
A. 小売の在庫リスクを考慮してDLカード版のほうを安く卸しているという事情がある。
   本来は同一価格であるべきだが、最終的には小売が決める。

Q2. 株式の取得価格の引き下げ
Q. 株式の最低投資単位を減らして、投資家が買いやすい価格にする考えはないか。
A. 単元株は100株が最低単位なので10株にすることはできない。
   株式分割は有効かもしれないが、プレミアム感が無くなるという意見も尊重。

Q3. NXの立ち上げに向けての具体的な取組、サードパーティとの協力関係
Q. 3DSとWii Uは立ち上げに失敗したが、NXではどんな対策を考えているのか。
  支援が手薄なサードパーティとの関係についても教えて。
A.  NXでは反省を活かすつもりだが具体的な施策は言えない。
  ハードが普及する見込が無いとサードのハード選択基準から外れてしまう。
  今はコラボを中心に進めている。

Q4. マリナーズのオーナーである意味
Q. シアトルマリナーズのオーナーであることでどんなメリットがあるのか。
A. メジャー球団のオーナーという特別な存在としてのステータスを持てる。

Q5. 旧本社ビルの扱い
Q. 旧本社ビルはどう活用するのか。
A. 子会社のマリオクラブがデバッグ作業を行っている。

Q6. 発売予定タイトルの紹介が少なかったE3
Q. E3で発表された今後の発売予定タイトルが非常に少なかった。
  あれではユーザーの購入判断やサードのサポートに悪影響を及ぼしてしまう
A. (宮本専務) 流通向けに直近のビジネスにつながるプレイアブルなものだけを紹介した。
  (岩田社長) ネットでは不評だがブースでは皆ニコニコ。流通業者や記者からは評価も。

Q7. NXと現行機の住み分け
Q. NX発売後はWii U向けソフトは発売されなくなるのではと心配。
A. NXが出た後もしばらくWii Uや3DSのソフトは出す。NXだけに開発リソースを集中させてはいない。
 
Q8. スマホアプリの課金形式
Q. スマホ向けは売り切りと基本無料のどちらを中心に考えているのか。
A.  売り切りはビジネスにならない。基本無料で広く薄く稼ぎたい。

Q9. 版権ビジネスの規模拡大
Q. ライセンス商品をもっと増やしてはどうか。
A. キャラクターの価値を保持するためにライセンス対象はある程度選んでいる。

Q10. 自己株式の活用
Q. 大量の自己株式が活用されていない。株主のために消却する考えはないか。
A. 当面は今の形で保有する。経営が落ち着いてから消却を含めた検討をしたい。

Q11. フィギュアやグッズ展開の拡大(Q9と類似)
Q. フィギュアやグッズ展開をもっと大々的に行うつもりはないか。
A. 短期的にヒットした後に在庫の山が残り、任天堂キャラに傷が残るといった事態は避けたい。

Q12. バーチャルコンソールの活用
Q. バーチャルコンソール(VC)の売上規模はどの程度か。
  過去タイトルをすべてVCとして提供できないのか。
A. VCのみの売上開示はしない。VCは手作業での調整が必要で版権の問題もある。

しょうもない質疑も多いのですが、Q3、Q6、Q7、Q8あたりは興味深いですね。
後から別記事を起こしてみるかもしれません。