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Interview : Yuji Horii, createur de Dragon Quest

フランスで開催中のジャパンエキスポで『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』を出展中の堀井雄二氏とスクエニ青海P、コエテク小笠原Pが現地でインタビューを受けていました。

かいつまんでの抄訳は以下のようになります。



Q. DQHは欧米に適してると思いますか?
A. PS4が売れており、アクションゲームであり他のDQシリーズを未プレイのユーザーも直感的にシステムを理解できるといった理由で欧米向きだと判断した。

Q. DQHに鳥山明氏はどのように関与していますか?
A. 2人の主人公や他のサポートキャラクターについて多くを話し合った。

Q. デザイン、戦闘システム、キャラクターなどをどのようにバランスを取りましたか?
A. キャラクターが重要であり、人気キャラであることや男女バランス、武器の多様さを基準に選んだ。コエテクの小笠原Pがゼシカを猛プッシュした。

Q. DQHはアクション性とカスタマイズが日本で高評価を受けていますが、どのように機能を選択したのですか?
A. シンプルでとっつきやすいものにしたかった。コエテクには無双シリーズがあるが、DQHには大きなサイズのモンスターとの戦いも。コエテクにはDQの大ファンがいて、多くのアイデアを提供してくれた。

Q. モンスターを呼び出すシステムが他作品と異なりますが、どのようにこのアイデアを得たのですか?
A. 無双シリーズとの差別化をし、新しいシステムを持つゲームにしたかった。タワーディファンスからのインスピレーションも。

Q. マルチでの協力プレイがない理由は?
A. シングルプレイを楽しめるゲームを作りたかった。次作ではマルチプレイも検討。

Q. 複数プラットフォームでの開発は開発者にとって障害物ですか?それもとチャンスですか?
A. まずPS4版の開発を決定し、その後PS3を追加した。コエテクはマルチプラットフォームに慣れており、PS4の性能を活用して開発することに何の制約もなかった。

Q. DQHで多くのカットシーンが含まれているのは何故ですか?
A. アクションだけでなく、壮大なストーリーを感じてほしかった。アクションゲームに慣れているゲームプレイヤーだけでなく、初心者や子供も対象にしているという理由も。

Q. DQ11はシリーズ30周年を祝うために何か用意をしていますか?DQ11はオンラインゲームになるのですか?
A. 今伝えることはでないが、一つだけ言えるのはDQ11はオフラインゲームであるということ

Q. DQHやFFのようにリアルタイムの戦闘にしようとは思いませんか?
A. DQ11は従来のドラゴンクエストのシステムへの回帰。アクションRPGはDQHがあるので、この2つを区別したい。

Q. DQ7やDQ8が欧州で発売される可能性はありますか?
A. 多くのファンがそれを望んでいることを知っている。考えたい。

Q. FF7 REMAKEのように、過去作を3Dでリメイクすることはありませんか?
A. 現時点での計画は無いが、将来的には検討する可能性がある。(笑いながら)何かはあるだろう。

Q. DQのスマホへの移植についてどう考えていますか?
A. スマホにはスマホ向けに設計されたゲームを作るべき。DQ11は家庭用コンソール(据置機)向けに設計される。スマホ向けに設計されたDQもあるが、過去作のスマホ移植はあくまでファンサービス。

Q. シリーズ30年間で困難だったことは何ですか?
A. DQ4のワールドマップ、携帯機だったDQ9、MMOのDQ10、アクションゲームのDQH。

Q. ドラゴンボールとドラゴンクエストのクロスオーバータイトルの開発予定はありませんか?
A. DBはバンナムのIPであるため非常に難しい。

Q. VRヘッドセットを使ったゲームを開発しようとは思いませんか?
A. モーフィアスを試してみたが凄かった。時間があればVR技術を使ったドラクエを作ってみたい。



DQ11に関しては家庭機向けに開発中、オンラインではなくオフラインゲーム、システムは従来のドラクエ、機種は据置機といったところでしょうか。
過去作の3DリメイクとVR対応ドラクエについて含みを持たせているのも気になります。