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2015年3月に200億円規模の資本提携を行った任天堂とDeNAがタッグを組んで送り出すスマホ向けゲームの第一弾がついに発表されましたが、マリオでもポケモンでもなく、Miiを使ったコミュニケーションアプリ「Miitomo(ミートモ)」なるものが出てきてしまいました。
リリース時期も当初の年内から2016年3月に延期されています。

2015年10月29日(木)経営方針説明会 / 第2四半期決算説明会
これから紹介するスマートデバイスアプリは、マイニンテンドーを牽引するFree to Start型の、つまり無料でアプリの利用を開始できるコミュニケーションアプリです。
 「Miitomo(ミートモ)」です。

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この発表を受けて、当然のように任天堂の株価も大暴落しました。
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当初はスマホアプリの提供が3月に延期になったために暴落したという情報が流れていましたが、実際は発表されたものが誰の目から見ても明らかに魅力が無いため失望売りを誘ったとことだったようです。よく考えるとゲーム業界ではソフトの延期なんて日常茶飯事ですので、そもそも数ヶ月延期するぐらいで暴落するというのはおかしな事でもあります。

さらに、発表の際に君島社長が「業績にインパクトは無く、遅れようが影響は殆どない」と発言しましたので、スマホ参入による業績立て直しを期待していた投資家が失望したという面もありそうです。

任天堂、スマホ向けゲーム3月に延期 第1弾は「Miitomo」 | Reuters
2016年3月の業績予想への影響について君島社長は「もともと大きなインパクトを考えていなかったので、(配信を)3月にすることの影響はほとんどない」と述べた。

また、DeNAと業務提携を行ったのはそもどもスピード感を重視してのことだったはずなのに、延期してしまってはなにがなにやらわからないという話も話題になっています。

2015年3月17日(火) 任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表 - 質疑応答
個々のゲームタイトルがどんなもので、いつ開始なのかは、具体的には、個々のタイトルの準備ができた段階で順次お知らせしていくことにしたいと思っていますが、少なくとも、今年中に全くアウトプットがないというようなスピード感では業務提携をする意味がございませんので、今年中には何らかのアウトプットを一緒に出していくことになると思います。

何にしても、岩田前社長が長年の熟慮の末、「絶対の勝算」を持ってスマホへの参入を決意した第一弾タイトルがゲームとしての魅力に乏しくマネタイズも難しいようなものだったことには困惑するしかありません。

任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表
スマートデバイスのゲームビジネスの世界では、非常に大きな収益をあげておられるコンテンツがいくつか目立っていますので、世間一般には「楽に儲かるビジネス」と認識されている面があるようですが、現実には、競争環境も激しく、持続的に成果を出されているコンテンツ供給者は、全体の中でほんの一握りというのが現状です。任天堂にとっても、少数の勝者の一員になれないのであれば、スマートデバイスでのソフトビジネスに参入する意味がありませんだからこそ、「やる以上は、絶対の勝算を持って臨みたい」と考えてきました。