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バンダイナムコHDの2015年中間期決算は、売上高2728億円(前年同期比5.2%増)、営業利益312億円(同2.2%減)、最終利益は228億円(同7.0%増)となりました。
これは第1四半期決算時に上方修正した売上高2550億円、営業利益250億円、最終利益170億円をさらに上回る数字であり、通期予測も売上高5300億円→5600億円(+5.7%)、営業利益450億円→500億円(+11.1%)、最終利益340億円(+13.3%)に再度引き上げられています。

平成28年3月期第2四半期決算短信(PDF)
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■セグメント別の業績

中間期のセグメント別の売上をみると、家庭用ゲーム機やソーシャルゲームを含む「ネットワークエンターテイメント」が前年同期比9.9%増と好調だった様子で、営業利益でも全体の半分近くを稼いでいます。

平成28年3月期第2四半期決算捕捉資料(PDF)
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■ゲーム事業

「ネットワークエンターテイメント事業」の内訳を見ると、家庭用ゲームソフトの売上が492億円(前年同期比42.6%増)、販売本数が1318万本(同45.0%増)と大きく数字を伸ばしていることが目に付きます。
この中間期に発売した家庭用ゲームソフトのタイトル数は昨年より減っていますが、前期に発売し4月には200万本の累計出荷を達成した「ドラゴンボール ゼノバース」の海外でのリピート販売などが好調だったようです。
なんにしても、期初計画の730万本からの1318万本への大幅な上ブレはバンナム自身も予想外だったことでしょう。

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割とどうでもいいソフトを乱発するといった印象もあるバンナムですが、海外でも通用するクオリティのタイトルをしっかり作ることによって結果が付いてきたということでしょうか。
前期はスマートフォン向けの売上のほうが多かったのですが、今期は家庭用ゲームソフトが逆転していることが印象深くもあります。