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元スクウェア・エニックスの和田洋一氏が代表取締として経営にあたっていた「シンラ・テクノロジー」の解散が発表されました。

和田洋一氏率いるシンラ・テクノロジーが解散。スクウェア・エニックス・ホールディングスは約20億円の特損を計上 - 4Gamer.net
スクウェア・エニックス・ホールディングスは本日(2016年1月6日),同社の子会社であり,クラウドプラットフォーム事業の展開を予定していたShinra Technologiesおよび,シンラ・テクノロジー・ジャパンの2社を解散すると発表した。前者の取締役社長,後者の代表取締役社長はいずれも和田洋一氏。解散の理由としては,「クラウド・プラットフォーム事業者として、追加の事業資金の第三者からの調達を目指して参りましたが、その目処が立たなかったことから、解散することと致しました」とされている。

「シンラ・テクノロジー」は2014年9月に設立され、新たなクラウドゲーミングプラットフォームの立ち上げを目指していましたが、サービスインの目途さえ立たずに頓挫してしまったようです。

和田社長の過去のインタビューでは、見切り発車というか行き当たりばったり的なことを言ってたりしますので、早期の事業破綻も当然といったところでしょうか。

スクエニ元社長、「さあクラウドゲームだ!」 | ゲーム・エンタメ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
――ウルトラマシンになると、遊ぶゲームソフトも変わってくる。

そこが狙いだが、まだ誰も作っていない。具体的な仕様やビジネスモデルを決めない段階で会社設立を発表し、まずは旗を揚げてみた。今からマシンの能力をどうやって引き出すか、デベロッパーたちと一緒に考えるというアプローチをとっていく。
われわれはエコシステムを作らなければならないので、基礎技術やデータセンターに投資してもらう人、回線を追いかけてくれる人を探して組成していくイメージ。最終的にエコシステムの中でプラットフォーム屋さんになるのかどうかは、そこから考える。まずは僕らが初期段階で先導するという立ち位置で、開発費用はデベロッパーさんが持ってくださいという考え方です。

シンラテクノロジーがコンセプトを考え、デベロッパーが資金も知恵をも出して開発するという甘い事業計画を描いていましたようですが、結局事業パートナーとなるデベロッパーは見つからなかったというのが事の顛末だったようです。

果たしてスクエニが20億円のリスクを取る必要があったのだろうかという疑問も湧いてきますが、他社に迷惑を掛ける前に早めに処理してしまった分だけ傷が浅いとも言えますので、綺麗に後始末してほしいものです。