ソニーの2015年3Q決算は、売上高6兆2816億円(前年同期比0.1%減)、営業利益3871億円(同132.7%増)、最終利益2361億円(前期は192億円の赤字)と、大幅な業績回復となりました。
平成28年3月期 第3四半期決算短信(PDF)
プレゼンテーション資料(PDF)
■セグメント別の業績
前年同期に資産償却によって大きな損失を出したモバイル部門の赤字額が大きく縮小していることが損益改善の大きな要因となっているようです。また、ゲーム、テレビ、カメラ、音楽なども前年同期で営業利益が増加しており、全体で前年比2207億円の営業利益増となっています。
デバイス部門ではスマホの生産調整や電池事業の306億円の減損処理などの影響により減益となるなど一部で弱い動きがあるものの、テレビやカメラなどの過去に足を引っ張っていた部門が構造改革を経てきっちり利益を出せるようになったのは大きいですね。
■ゲーム事業
ゲーム事業は、PS4のハード、ソフトの好調な販売により売上高1兆2364億円(前年同期比+12.5%)、営業利益835億円(+55.5%)と大幅な増収増益となりました。
PS4本体は10-12月期に840万台を出荷し、累計出荷台数は3770万台に達しました。
ゲーム事業はPS4効果で相変わらず絶好調の模様です。円安ドル高の影響で損益は不利なのですが、それでも営業利益を大きく増加させているのは、PS4の販売台数に比例して増えているPS Plusなどのネットワーク収入が大きく貢献しているようです。