PlayStation-VR-2

アメリカのフォーブス誌がPSVRについてのレビュー記事で、その装着性を絶賛していました。

A Very Small Feature Is A Huge Win For Playstation VR - Forbes
Playstation VR’s strap tightening system, however, is nothing short of wonderful. There are no qualifications, no almosts and usuallys.
We have three controls: one button tightens the size of the strap, and another little dial that provides fine-tuned tightening once the first one is done. A third button moves the headset itself towards your face, allowing you to press it all the way up to you eyes, fiddle with it, and press it a little bit more. It’s simple, it’s powerful, and it works.
The end result is a headset that fits very well without too much effort, doesn’t move and rarely goes out of focus. And most importantly, it does so naturally and easily, every time.
(中略)
I hope Vive and Oculus rework their straps. Like I said, what they’ve got now works quite well, but a moment with Playstation VR reminds you that it can be better. It does not necessarily make Playstation VR a better headset than those other ones, but it makes it easy to imagine that the perfect headset would borrow heavily from that simple design.

[抄訳]
PSVRのストラップを締めるシステムはまったく素晴らしいものです。「ほとんど」「通常は」といった但し書きはありません。
我々は3つの操作を行います。ひとつはストラップのサイズを締めるボタン、そして締め付け具合の再調整を行う別の小さなダイヤル、3つめはヘッドセット自体を顔に移動させて目に近づけ、それを少し触ることで微調整するボタン。それはシンプルかつパワフルでよく機能します。
最終的に、多くの努力を要さず非常にうまくフィットし、動いたりピントが外れたりすることはありません。最も重要なことは、それがいつでも自然で簡単であるということです。
 (中略)
私はViveとOculusがストラップを手直しすることを願います。私が言ったように、現時点で彼らのストラップは十分によく機能しますが、PSVRを使用すると、もっと改良できるのではと思います。
PSVRは必ずしも他のヘッドセットに比べて優れたものとは限りませんが、そのシンプルなデザインにより、完璧なヘッドセットであるPSVRの重要性が増すことは容易に想像できます。

Oculus RiftとViveの装着性が悪いというわけではないようですが、フロントヘビーなヘッドセットをバンドで締め付けるゴーグルタイプの装着方式なので、どうしてもズレを調整する作業は発生してしまうようです。
一方、PSVRは頭全体で支えるバイザータイプの装着方式であるために安定性に優れ、ディスプレイを前後に移動させてのピント合わせの機能もうまく働いているようです。
このあたりは実際に各ヘッドセットを使ってみなければわからない部分ですが、ヘッドセットの装着感は没入感に直結する部分であり、重要性が高いということは理解できます。

なお、PSVRは他のヘッドセットに比べて重量が重いのですが、これはバランスを取って装着感を軽くするために後頭部の部分に重しが入っていることが理由です。

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それに対してウチのメカエンジニアは、バイザータイプを選択しました。頭に載せる方法です。もっとわかりやすくいうと、頭全体で支えて、バンドは補助的なものにすることで装着感を軽いものにしています。また、バイザーのバンドの後ろの部分に敢えて「重石(おもし)」を入れています。これによって重さのバランスが取れて、頭全体で重さを平均的に分散させているんです。ゆえに、プロトタイプ本体の重さは、実はうちのプロジェクト モーフィアスのほうがオキュラス・リフトよりも重いんですが、前面のプレッシャーや装着感がすごく軽くなっているんですね。