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発売から3年を経過したにも関わらず累計出荷台数1200万台と販売不振にあえぐWii Uですが、回復の見込みも無いため早くも生産終了すると日経新聞が報じています。

任天堂、主力機「Wii U」生産終了 年内にも:日本経済新聞
任天堂は主力の据え置き型ゲーム機「Wii U」の生産を年内にも終了する。人気ソフトが少ないことなどから、前機種「Wii」に比べ、販売が振るわず、回復が見込めないと判断したもようだ。同社は今年中にも、新型ゲーム機を発表する予定。ゲーム機メーカーは次世代機の発売後も一定期間、旧型機の生産を続けることが多いが、不振が続くため、早めの生産終了に踏み切る。
(中略)
 Wii Uはコントローラーに液晶画面をつけており、テレビと2画面を使ったゲームも楽しめるのが特徴だ。ただ、独特な機器構成となった分、ゲーム開発に手間がかかるため、外部のゲームソフトメーカーはWii U向けの開発を敬遠。特長を生かしたゲームが少なく、消費者に訴求できなかった。
一方、競合するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション(PS)4」には米大手ゲームメーカーが大作ソフトを次々投入し、好調な販売を維持している。
(中略)
Wii U向けに供給する部品メーカーによると、既に一部の部品は生産を中止している。早ければ年内にも部品在庫がなくなる見込み。ゲーム機の生産を終えるが、任天堂は新規ソフトの開発は今後も続ける。

日経新聞の飛ばし記事ではないかとの声も聞こえてきますが、何の説明もないまま出荷が滞っている現状や、部品メーカーにも裏を取っていることを鑑みると信憑性は高そうな気がします。
 
Wii UのGPUはルネサスの鶴岡工場で生産されていましたが、2014年にソニーに買収され、今ではイメージセンサー工場となっています。買収後も一定期間はルネサスからの受託生産を続ける契約となっていましたが、その契約期間が切れたということかもしれません。

不採算部門を切り捨てるのは企業としては当然かもしれませんが、早すぎる撤退はプラットフォーマーの責任を放棄することとも言え、ユーザーやサードパーティの信頼を損なってしまうことに繋がりかねません。
今年発表予定のNXも「マリオやマリカ、スマブラを出した後は息切れして撤退するんでしょ?」と思われ、悪影響を及ぼすことが懸念されます。