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任天堂の株主総会での経営陣の発言から、NXはWii U以下の性能のリビングハードであることが判明しています。

2016年6月29日(水)第76期 定時株主総会 質疑応答

[Q9]
Wii U発売前に君島社長は不安を口にされていたという一部報道がある反面、宮本さんはかなりの自信を持ってWii Uをプッシュされてきていると私は理解しているが、Wii U発売前の状況との比較からも、今NXに感じている手ごたえを教えてほしい。

[A9]
宮本:
Wii Uについてはその価格、それに加えてタブレット状の機器が宣伝目的のために無料でも配られるようになってきたなどの事情もあり、販売面で苦戦しているのは事実ですが、「リビングの生活を変えていくメディア」としては今でも変わらぬ魅力があると思っています。NXでも同様のチャレンジを続けています

高橋:
今回『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に関しては、楽しみにしていただいている北米の皆様の期待に添える形でご紹介できたと思っています。また、NX版もWii U版と同じ体験ができるよう、現在鋭意制作していますので、お楽しみにお待ちいただきたいと思います。

任天堂ファンが期待していた「NX版ではWii U版以上の体験ができますのでご期待ください」という言葉は出なかったようです。
NXはXbox OneやPS4に近い性能を持つという噂もありましたが、Wii Uを引き継いでの低性能のギミック路線は確定のようですね。

その他、興味を引かれた発言をいくつかピックアップしてみました。

・岩田前社長の「社長が聴く」はマンネリだった
[A4]宮本:
「社長が訊く」は、岩田とも「そろそろマンネリ化してきた」という話をしていたこともあり、どういう形が良いのか考えていきたいと思っています。

・スマホ向けの物理コントローラーは考えていない
[A4]高橋:
スマートデバイスのアプリに関してですが、物理コントローラーは市販もされていますし、また我々が新たに開発することも考えられなくはないと思いますが、「(スマートデバイスアプリで物理コントローラーなしに)本当にアクションゲームはできないのか」「どうしたらできるのか」というようなことを考えるのが任天堂らしい考え方ではないかと思っています。

・任天堂ハード以外にソフトを出すチャレンジは今後も続ける

[A5]高橋:
任天堂以外のプラットフォームでアプリを出すということもチャレンジの一つでありますので、これからもいろいろ試行錯誤しながら続けていきたいと思っています。

・Wii Uは1億台売るつもりだった
[A9]君島:
社内の販売担当者会議で、当時、Wii Uは1億台近く世界中で売れるという話があり、販売担当者から「Wiiがたくさん売れているから、Wii Uもたくさん売れる」という声がありました。

・VRが大きな話題になったとは感じていない

[A9]宮本:
今年のE3ショウにおいても、私は会場にいて、VRがそれほど大きな話題になったとは感じませんでしたが、それは、実際に体験できた人は高評価を与えていたとしても、周りで見ている人にはそれが理解できず、また、その体験がどのような商品として実現できるのかがわかりにくかったからではないかと推論しています。