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平成29年3月期 第3四半期決算短信
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任天堂の2017年度第3四半期決算は、売上高3111億円(前年同期比26.9%減)、営業利益263億円(同38.1%減)と大幅な減収減益となりました。ただし、マリナーズ売却益が635億円発生したことにより、最終利益は大幅増となっております。
ハードの販売台数は721万台(前年同期比19.4%減)と大きく減少し、ソフトも5926万本(同3.6%減)とジリ貧状態です。

決算資料で特に目を引いたのは、DQ11がSwitchの発売予定リストに存在しないことでしょうか。
Wii Uで発売されることなく終わった『Project Guard(仮称)』でさえついこの前までスケジュール表に乗っていたことを考えると、SwitchでDQ11が発売される可能性は察するべきでしょう。

2017年3月期 第3四半期決算参考資料
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また、今回の決算を受けて、株価もさらに下落する事態となっています。
ゲームが低調なだけでなく、成長を見込まれていたアミーボが飽きられたことも嫌気されているようですね。

【個別銘柄】JFE上昇、三菱自は大幅高、任天堂や新光電工は安い - Bloomberg
任天堂(7974):2.1%安の2万2625円。17年3月期営業利益予想を300億円から200億円に下方修正すると1月31日に発表。市場予想387億円を下回った。3DS向けソフトの販売が同社の期待に届かなかったほか、ゲームと連動するフィギュアの販売も低調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、為替前提の見直しにもかかわらず、広告宣伝費増額やアミーボ・ダウンロード販売予想の減額で下方修正されネガティブだと指摘した。

ポケモンとマリオをスマホに放出した結果、売上27%減、営業利益38%減という悲惨な状況に終わり、スマホで起死回生というシナリオは崩れてしまいました。
Wii Uよりもソフト不足が顕著なSwitchが成功するはずもありませんので、任天堂が今後どのようにゲーム事業のソフトランディングを図るのかに注目していきたいところです。