c583ce8d

ソニーの2016年度第3四半期決算は、売上高5兆6996億円(前年同期比9.3%減)、営業利益1943億円(同49.8%減)と減収減益となりました。

営業利益のマイナス要因としては、映画事業の営業権の減損処理による1121億円、熊本の震災によりよる損失が1150億円が大きな影響を及ぼしていますが、本業での営業利益は前年よりも増加していることになります。

2016年度 第3四半期連結業績概要(PDF)
b43c16710b59f87679fa23c4ba18594c

■セグメント別売上

ゲーム事業は売上1兆2680億円(前年同期比2.6%増)、営業利益1131億円(同35.4%増)と名実ともに稼ぎ頭となっております。
同業の任天堂(売上3111億円、営業利益263億円)と比較すると、売上高・営業利益ともに4倍程度の数字です。

また、前年度まで赤字続きだったスマホ事業が黒字に転換し、かつては大幅な赤字を出したことのあるテレビ事業も、構造改革以降は安定して利益の貢献できるようになってきたようです。
一方、営業権の減損処理を行った映画事業と、熊本の震災で損失が生じた半導体事業が営業損失を計上しています。

fbbdcfa373a1cd5f5728dc450fa8f30d

■ゲーム事業

ゲーム事業はPS4の値下げ、円高といったマイナス要因はありましたが、PSVRの発売やソフト売上の増加、製造コスト減などにより増収増益となっています。

PS4本体は2016年10月~12月の3ヵ月間で970万台を出荷し、累計出荷台数は5710万台に達しました。同時期(13四半期経過)のPS2は5000万台を少し超えた程度ですので、依然としてゲーム市場最大の販売台数を誇るPS2を上回る販売ペースを維持していることになります。
PS4 ProやPSVRの品薄が惜しいところですが、それが解消されればさらにインストールベースの上積みが見込まれそうです。

af8b2ea871a76f7205f7f659a4557069