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任天堂の2017年3月期決算は、売上高4900億円(前年比▲3%)、営業利益294億円(同▲10.7%)と減収減益となりました。
8年に渡る売上減少記録をなおも更新し続け、ついに売上高は5000億円を割り込む事態となっています。

平成29年3月期 決算短信



ポケモンやマリオという家庭機の主力IPをスマホに投入し、自らが「禁じ手」としていたガチャ課金に手を出し、さらには新ハードであるスイッチのロンチを迎えてもなお売上と利益の減少を食い止めることはできず、「詰み」の様相を呈しています。

期待された新ハードであるスイッチでしたが、四半期の販売台数は本体274万台、ソフト546万本となっており、失敗作と言われたWii Uのハード306万台、ソフト1169万本を下回る結果となりました。

特に不振ぶりが目立つのは、Wii Uの半分以下というスイッチのソフト販売本数です。
スイッチ版の「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の出荷本数は本体を上回る276万本という異常値を示しているのですが、こうしたソフト不振をカバーする数字を作るためについチャレンジしちゃったということはあるのかもしれません。

さらに、ハード事業のトップの武田玄洋氏も退任を発表しており、いよいよハード事業の手仕舞いも現実のものとして迫ってきた感があります。

代表取締役等の異動に関するお知らせ 

こうなると君島社長の任期が気になってくるところですが、いまさら宮本氏が社長という
目も考えにくいですし、次期社長候補とされてきた高橋氏もamiiboの不振で元気がありませんので、
意外と君島社長の長期政権というのもありえるのでしょうか。